大学院を卒業後、茨城県内の精神科に公認心理師として入職する。組織の世代交代に際してゼネラルマネージャーに就任し悪戦苦闘するも、離職率25%という高い離職率と同僚が次々に辞めていくという事態を目の当たりにし苦悶の日々を過ごす。原因は個人の成功体験に基づいた経験や勘のマネジメントが組織風土として定着してしまっていたこと。 　

　それに気づかされてからは、方針管理・品質管理・モチベーション管理の方法を徹底的に身に着けた。それらの知識をもとに組織改善を進め、離職率は25％から10％に大幅に改善、年5%以上の持続的な売上向上にも成功した。　

　その後、病院・介護施設においては看護師不足・介護職不足の問題が深刻化していく。それに合わせるように、医療介護においても人材紹介会社が進出し、その付き合い方に頭を悩ませる。高い紹介料を払っても早期に離職するという悪循環を経験する。そこで、母集団形成から定着支援まで採用定着戦略を抜本的に見直し始めた。結果、様々なチャンネルからの人材獲得定着に成功するとともに、人材紹介会社を経由した採用においても、早期離職率0%を実現することに成功した。　

　長年の医療経営に携わる中で、多くの法人が「ヒト」に関わる経営課題を抱えていることを実感する。人が辞めない病院、介護施設、福祉サービス事業所を増やすことが地域社会の安心につながると強く確信し、組織風土改善のコンサルティングを志す。　

　現場たたき上げの実績に裏打ちされたコンサルティング手法で、採用定着戦略の構築から組織風土改善、経営企画、人材紹介会社対応まで、病院・介護施設、福祉サービス事業所の様々な経営課題に関するサポートを行っている。医療専門職というバックグラウンドがあることで、専門職集団である病院・介護施設・福祉サービス事業所の組織にも受け入れられやすいという強みがある。 　

　「医療・介護・福祉の人材は地域の財産」をモットーに、生き生きと働ける組織を作るべく奮闘している。